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所得控除と経費の違い

投稿日:2024.03.01

確定申告も残り約2週間。
皆さんは無事に申告は済まされましたでしょうか?

さて、この時期にお問い合わせが多いご質問があります。
それは【所得控除】と【経費】についてです。

「自分の入ってる生命保険はどの項目の経費ですか?」
「会費はどの控除ですか?」
「国保の保険料は経費に入りますか?」 etc…

このように、所得控除と経費について混同されている方が少なくありません。
とくに、個人事業主を始めたばかりの方は、覚えることがたくさんあるので無理もありません。
所得控除と経費が混ざらない様に正しく認識しましょう。

【所得控除とは?】
所得税の計算結果を出す際、一定要件に当てはまる場合に、所得から差し引かれるものです。
家族はいるか?家族に所得はあるか?障がい者はいるか?など、各々の生活状況に応じて対象となる控除が変わってきます。その対象の控除額を差し引かれ税金に反映されます。
所得控除は、医療費控除、雑損控除、寄附金控除(ふるさと納税など)など全部で15種類あります。
それぞれ15種類の控除条件に当てはまればその控除が対象となります。
そのため経費とは違う性質のものになります。
各項目の詳細は、以前の掲載したコラム【所得控除】に記載してますのでご参照ください。
コラム【所得控除】

【経費とは?】
ご自身の事業活動を行う上で必要な費用のことを指します。
例えば、運送業をしていれば、車両代、ガソリン代や通信費。事務所を構えていればテナントの家賃などがかかりますよね?飲食店であれば、材料の仕入れ代や人件費、お店の家賃代など、どれも事業を運営する上で必要な費用になってきますよね?
これが経費です。
そのため、上記の控除とは、やはり性質が違います。
一般的な経費については、こちらも以前掲載した【経費の種類は?】のコラムに記載しておりますのでご参照ください。
コラム【経費の種類は?】

所得控除も経費も、収入(売上)から差し引くという意味は同じですが最初のうちは、混同しがちなので、違いを理解しておきましょう。
また、分からないことはそのままにせず、ご不明な点がありましたらお気軽に当協会までお問い合わせ下さいませ。